居酒屋トークで本音を語る!
「大将!どぶろく一丁!」
そう言った瞬間、隣の常連さんが眉をひそめてこう言う。
「おい兄ちゃん、どぶろくなんか体に悪いぞ」
……え?体に悪い?
百薬の長って言われる日本酒の仲間なのに?しかも米と麹で作った、ある意味“ナチュラル発酵ドリンク”じゃないですか。
とはいえ、「どぶろくは体に悪い」って言われると、なんか妙に気になるんですよね。
そこで今日は、どぶろく製造サイドの視点も交えつつ、 本当にどぶろくは体に悪いのか? を居酒屋ノリで掘り下げてみました。
そもそも「体に悪い」って誰目線?

正直に言っちゃうと、どぶろくを仕込んでる酒蔵からすれば、
「いやいや、それただの飲みすぎじゃね?」
って感じなんですよ。
どんな酒だって、度を超えれば毒。
逆に言えば、ほどほどに楽しめば栄養や発酵食品としてのメリットもある。
つまり「体に悪い」ってのは、結局“飲む人の量と生活習慣次第”なんですよね。
でもまぁ、「なんで悪いって言われちゃうのか?」その理由を考えてみましょう。
アルコール度数が高め!ついつい飲みすぎ注意報
どぶろくのアルコール度数は 9〜17%。
ビールが約5%だから、そりゃ酔いも早いです。
しかも、甘口タイプは口当たりが柔らかいから「ジュース感覚」でゴクゴクいけちゃう。
気づいたら「あれ、俺いま何杯目?」ってなって、翌朝の二日酔いで「体に悪い!」って叫ぶ羽目に。
さらにアルコールだけじゃなく、糖分やカロリーも多め。
- 肝臓への負担
- 太りやすさ
- 糖尿病リスク
これらはどぶろくに限らず、酒全般に共通するリスクです。
「百薬の長」も、飲みすぎれば「百害の長」になるってことですね。
炭水化物が多いのも気になるポイント

どぶろくは“濾さない酒”。
そのため、麹で糖に分解されきらなかった炭水化物がそのまま残ります。
炭水化物はエネルギー源として必須ですが、摂りすぎると問題も。
- 血糖値が急上昇
- インスリン過剰分泌
- 脂肪として蓄積
「白米や砂糖の摂りすぎは健康に悪い」とよく言われますが、これはどぶろくにも一理あるんですよね。
ただし、逆に言えば炭水化物を含んでるぶん、腹持ちがいい。
「晩飯前にどぶろく飲んだら、もう何もいらんわ!」ってなる人もいるくらい。
(体重管理的に良いのか悪いのかは置いといて……笑)
実際の成分を見てみよう
さて、ここで科学的な目線をちょっと。
どぶろくそのものの公式データは見つからなかったので、似た存在である 純米酒の成分表 を参考にしてみましょう。
100gあたりの数値👇
- エネルギー:102kcal
- 水分:83.7g
- たんぱく質:0.4g
- 炭水化物:3.6g
- 無機質(カルシウムやナトリウムなど):22.38g
これを見て思うのは……
「別に怪しい成分はないじゃん!」ってこと。
どぶろくは濾してないぶん、純米酒よりタンパク質と炭水化物が多いとは思います。
でも基本は「米+麹+水」。
添加物どっさりの加工食品よりよっぽどシンプル。
どぶろくの“体に良い”一面も忘れちゃいけない

悪い面ばっかじゃ話が盛り下がるんで、良いとこも挙げておきましょう。
- 乳酸菌・酵母 → 腸内環境を整える
- ビタミンB群 → エネルギー代謝をサポート
- 食物繊維 → 便秘解消の助っ人
発酵食品としての力もあるから、適量なら健康効果も期待できるんですよ。
つまり「体に悪い」と一刀両断するのはもったいない。
むしろ「体に良い要素もあるけど、飲みすぎると悪い」ってのが正しいバランスですね。
結局のところ「過ぎたるは及ばざるがごとし」
ここまであれこれ語りましたけど結論はシンプル。
どぶろくは 飲みすぎなければ悪くない。
いやむしろ、腸内環境を整えるとか、美容にも良いって話もあるくらい。
でも、度数が高くて糖質もあるから、「体に悪い」と言われるのも分からなくはない。
結局はこういうことです👇
- 1杯2杯 → 「発酵の恵みありがてぇ〜!」
- 毎日ガブ飲み → 「医者からストップかかる」
だから私(飲めませんが)たち飲兵衛に必要なのは、酒蔵でも税務署でもなく「自己コントロール」。
まとめ 〜結局どうなの?〜
どぶろくが体に悪いって?
それはたいてい「飲みすぎた翌朝の自分」が言ってるだけ。
成分的には特に危険なものはなく、むしろ発酵食品としてメリットもある。
ただしアルコール度数や糖分が高めだから、ほどほどに楽しむのが正解。
つまり、どぶろくは「体に悪い酒」じゃなくて「扱い方を間違えると悪さする酒」。
要は、キャバクラと一緒ですね。
ハマりすぎると痛い目見るけど、上手に付き合えば最高に楽しい。
さぁ、今夜もほどほどに乾杯しましょう!
私が書きました

杉本昭博
古美術・骨董の買取販売を手掛けるほか、少人数で回せる酒造ベンチャーの立ち上げに取り組んでいます。
伝統を大切にしつつ、新しい挑戦を続けることを理念としています。
コメント