「その他の醸造酒」って結局何?日本酒とは別物と思ってOK?

「その他の醸造酒」って結局何?日本酒とは別物と思ってOK?

on Aug 27 2026
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    基本的に「日本酒らしさ」を期待すると戸惑う

    基本的にプレーンなモノは日本酒と作り方は殆ど同じなので、殆ど変わりませんと言うか一緒です。

    どぶろく系のものも、にごり酒と殆ど一緒です。

    違うところと言えば、フルーツやハーブなど副原料を添加しているので、果物の味がする日本酒と言ったところでしょうか。

    だが、日本酒と名乗れないので「その他の醸造酒」最近ではクラフトサケなどとも呼ばれ、少量生産でオリジナリティを出す酒蔵が多く見受けられます。

    副原料(果物・ハーブなど)を使うことが多いのが特徴

    フルーツの盛り合わせ

    日本酒と決定的に違うのが、副原料を使えるということです。

    酒税法上、日本酒は米と麹と水だけしか使えませんが、その他の醸造酒は副原料に様々なものを添加することが可能です。

    この、副原料が添加することで日本酒ではなくなってしまうという特徴を活かし、果物やハーブ、など試行錯誤しています。

    当蔵でも、あらゆる果物を試してみたりしました。

    苺、桃、葡萄、ブルーベリー、オレンジ、パイン、キウイ、メロン、トマト、いちじく、バナナなど、比較的手に入りやすいモノを試してみました。

    その中で使えるなと思ったのが、苺、葡萄、ブルーベリーで、その他は果肉に粘度があり、ウチの袋吊りでは目詰まりして濾せないというのが判りました。

    ですので、その他の果物はフルーツどぶろくで使う予定です。

    初めてでも失敗しないための選び方

     

    クラフト系のお酒って一般的な物に比べ高いです。どうしても生産量が限られているので数の原理が働きません。

    迷ったら「プレーン」タイプから試すのが一番わかりやすい

    大吟醸のの一升瓶からぐい呑みに注いでいる

    その蔵の雰囲気を判りたいなら、やっぱりゴマカシの効きにくいプレーンなのもをオススメします。

    副原料を混ぜると、酒本来の味にいい意味でフレーバーが付いたりしますので、その蔵の考え方などが見えてきます。

    酸味を出したいのか、甘みなのか、辛口なのかなど杜氏の考え方も判ります

    副原料入りは好みが分かれやすいので二本目以降に

     

    桃や苺など、一般的なモノを添加しているモノならある程度想像もできますが、コーラ味のモノや、変わり種では蚕の糞を使ったものもあるそうです。

    クラフト系はどうしても個性を出したがるので、変なものを造りがちです。

    ウチも尖ったものが造りたく、スッポンを入れて精力酒なんてのはどうかなと考えたりもしています。

    多分売れないので造っていませんが・・・。

    「本当に自分に合うか」不安な人へのおすすめの試し方

    いきなり本瓶を買わず、試供品があれば取り寄せてみる

    せっかく買っても美味しいか美味しくないかではなく、好みに合わないと残念な結果になります。

    ネットで販売しているところなら試飲セットなどリーズナブルな価格で販売しているところもあるので取り寄せても良いかもしれません。

    蔵によっては試飲会やオンライン試飲キットもあるので活用したい

    大きな施設でイベントとして試飲会をやっていたり、店に行けば普通に試飲をさせてくれる所が殆どだと思います。

    ウチもお越しいただければ試飲は可能です。

    大手の日本酒と比べ、味がバラつく理由は「個性」と取る

    クラフト系の酒あるあるかもしれませんが、同じ商品でも味にバラツキがでます。

    この違いも人によって好みが変わり、ある人は好きでも別の人はこっちが良いなど意見は様々です。

    少量生産だからこそ、大手のような均一な味にならない

    ウチで仕込んだもろみを袋吊りで濾しているところだが、1タンクに150Lしか仕込めないし、出来上がるのは70L程度。

    既存の酒蔵からしたら考えられないくらい少ない量、普通なら実験レベルだが、ウチではコレで醸造している。

    なので、同じレシピで造っても今月造った樽と来月に造る樽とでは若干風味が変わっていることが殆どです。

    気温、湿度、原料は同じでも、その時々で変化があります、それを調整して同じようになるように調整しますが、若干の誤差はでます。

    ですので前回飲んだものが美味しかったので同じモノを下さいと言っても無いこともあります。

    ではなぜ、大手の酒が均一な味になるのか?それは大量に仕込んでさらにブレンドして均一に仕上げているからです。

    そのブレこそが小さな蔵の個性であり魅力

    味のブレが駄目と切り捨てるのではなく、個性と捉えてもらえたら製作者としてはありがたいです。

    大手のようにブレンドしても均一な味になるほど作れませんし、ブレと言ってもまったく違うようなものにもなったりしません。

    今回はどんな感じだろうという温かい目で見ていただけたらと思います。

    まとめ:まずはプレーンから、気軽に一歩を

    希米とろりとぐい呑み

    最近のクラフトビールなどのブームで、クラフト系のお酒が色々と出来てきました。

    新しいジャンルのお酒ですが、先ずはプレーンなものや試飲を経て、チャレンジするのも良いかもしれません。

     

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    醸造家プロフィール

    この記事を書いた人

    代表 / 醸造責任者 杉本 昭博

    旨い酒を作りたいという思いで、岸和田の地にて酒蔵を始めました。また、酒造りの傍ら、古美術商も営んでおり、ぐい呑みなどの酒器を集めています。