日本酒度とは甘いか辛いかの大まかな指標

日本酒度とは甘いか辛いかの大まかな指標

2026年9月28日
Table of Contents
    日本酒のラベルや商品説明で見かける「日本酒度」ってありますよね。
    簡単に言うと甘口が辛口かを見るための数字で、
    「プラスなら辛口、マイナスなら甘口」となります。

    そもそも日本酒度とは

    日本酒度とは、水に対する日本酒の比重を表した数値で、水と同じ比重なら0。
    水より重い(糖分などのエキス分が多い)とマイナス、軽いとプラスになります。
    一般的に、数字がマイナスなら糖などのエキス分が多く甘口に感じます、プラスならエキス分が少ないので辛口に感じるといわれています。
    なので、日本酒度とアルコール分が分かれば、酒に含まれるエキス分を計算することもできます。

    日本酒度の測り方

    日本酒度は、専用の浮き(日本酒度計、ボーメ度浮標)を酒に浮かべて測ります。

    比重から日本酒度を測る場合

    (1 / 比重 − 1) × 1443で計算

    例)比重が1.003の場合

    (1/1.003-1)×1443=約 -4.316なので、日本酒度は甘口

    ボーメ度日本酒度を測る場合

    -10×ボーメ度で計算

    例)ボーメが0.2の場合

    -10×0.2= -2なので、やや甘口

    ボーメ度浮標で測った値からも換算できますが、どちらか一方が分かればもう一方を算出できます。

    甘口から辛口の指標

    • -6以下:大甘口

    • -3 〜 -5:甘口

    • -1 〜 -2:やや甘口

    • ±0:普通

    • +1 〜 +2:やや辛口

    • +3 〜 +5:辛口

    • +6以上:大辛口

    日本酒度の平均ってどのくらいなのか?

    国税庁が令和元年7月〜令和2年6月に、全国の製造者の約4分の1にあたる1,945者を対象に行った調査では、日本酒度の平均は「+3.85」でした。

    • 平均よりマイナス寄りなら甘口
    • 平均よりプラスに大きければ辛口

    ただ、日本酒の味わいは日本酒度だけで決まるのではなく、数値が同じでも酸の量によって印象はガラッと変わります

    甘辛度と濃淡度

    それを見るのが、日本酒度と酸味から計算できる味の指標が「甘辛度」と「濃淡度」です。

    佐藤信らの研究(醸造協会協 第69巻、1974年)に基づくもので、計算式は次のとおり。

    1. 甘辛度 = 193593 / (1443 + 日本酒度) − 1.16 × 総酸 − 132.57
    2. 濃淡度 = 94545 / (1443 + 日本酒度) + 1.88 × 総酸 − 68.54

    甘辛度は日本酒度と違い、数値が高いほど甘口、低いほど辛口です。

    また、濃淡度は高いほど濃醇、低いほど淡麗を表します。

    「甘い・辛い」の軸と「濃い・淡い」の軸で見ることで、味の輪郭がぐっと立体的になってきます。

    まとめ

    日本酒度とは、その酒が甘口なのか辛口なのかを見る指標ですが酸の影響までは反映されていません。

    加えて酸性度から甘辛度・濃淡度を見ると、より実際の味わいに近づいていきます。

    次に日本酒を選ぶときは、ぜひ数字にも注目してみてください。

     

    コメントを書く

    醸造家プロフィール

    この記事を書いた人

    クラフト酒 エンジニア 杉本 昭博

    旨い酒を作りたいという思いで、岸和田の地にてIoTを活用した酒蔵を始めました。また、酒造りの傍ら、古美術商も営んでおり、ぐい呑みなどの酒器を集めています。