お酒とうつの関係とは?「酒鬱(さけうつ)」の仕組みと付き合い方

お酒とうつの関係とは?「酒鬱(さけうつ)」の仕組みと付き合い方

on Jul 15 2026
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    「お酒を飲んだ翌日に二日酔いという訳でもないが、なんだか気分が沈んだり、落ち込みやすくなった気がする」そんな経験はありませんか。
    こうした飲酒後の気分の落ち込みは、俗に「酒鬱(さけうつ)」と呼ばれることがあります。
    医学的な正式病名ではありませんが、アルコールと気分の関係を考えるうえで知っておきたいテーマです。
    お酒とうつの関係について、わかっている範囲でまとめてみました。


    アルコールを飲むと楽しくなります

    お酒を飲むと気分が高揚したり、逆に「酒でも飲まないとやってられない」なんてこともあり、嫌なことを忘れられたりする感覚があります。
    これはアルコールの脳への作用によるものなんですが、アルコールは薬理学的には中枢神経系の働きを抑える「抑制系」の物質に分類されます。
    酔っている間は高揚感があっても、アルコールが分解されて血中濃度が下がってくると、その反動として気分の落ち込みや不安感が強まりやすいことが知られています。


    気分が落ち込む

    いわゆる「酒鬱」は、この酔いが覚める過程で気分が沈む状態を指して使われることが多い言葉です。
    飲みすぎて余計なことを言ってしまったり、記憶がなくどうやって帰ってきたのかも判らないような時凹みますよね。
    今回はそういったヤラカシたときの落ち込みではなく、酔いが冷めたときの気分が落ち込むうつ症状についてです。


    うつ病とアルコール依存症、なぜ併発しやすいのか

    医療機関などの情報によると、うつ病とアルコール依存症は併発しやすいことが指摘されており、そのパターンはおおむね次の4つに整理されています。
    1. 共通の原因によるもの:ストレスや性格傾向、遺伝的な要因など、うつとアルコール問題の両方に影響する背景がある場合
    2. 長期の多量飲酒がうつ状態を引き起こす場合:飲酒量や頻度が多い状態が続くことで、後からうつ症状が現れるケース
    3. 憂うつな気分や不眠をやわらげようとして飲酒し、依存につながる場合:いわゆる「自己治療」的な飲み方が習慣化してしまうケース
    4. アルコールをやめた際の離脱症状としてうつ状態が現れる場合:断酒・減酒の過程で一時的に気分の落ち込みが強くなるケース

    つまり「うつだから飲む」場合と「飲むからうつになる」場合の両方があり、しかも両者が互いに影響し合って悪循環になりやすい、というのがポイントです。

    「憂さ晴らしの一杯」がリスクになるとき

    特に注意したいのは、上記の3番目のパターン、つまり不安や気分の落ち込みを紛らわせるための飲酒です。
    健康な精神状態でお酒を飲むと楽しい気分になりやすい一方、気分が落ち込んでいる状態で飲酒すると、飲んでいる間だけ嫌なことを忘れられ、酔いが覚めるとかえって気分が沈む、というパターンに陥りやすいと指摘されています。
    この状態が続くと、気分の落ち込みを紛らわせるために飲酒量が増え、さらに気分が不安定になるという悪循環に入りやすくなります。


    うつ病やパニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを抱えている場合は、飲酒に対してより慎重になる必要があるとされています。


    受診を考えたほうがよいサイン

    以下のような状態が続く場合は、単なる一時的な気分の落ち込みではなく、専門的なケアが必要なサインである可能性があります。
    • お酒を飲むことだけが楽しみになり、以前好きだった趣味や人との交流に関心が持てなくなった。
    • ストレス発散のつもりが、しだいに飲酒量が増えている
    • 飲酒によって日常生活(仕事・家庭・人間関係)に支障が出ている
    • 気分の落ち込みが数週間以上続いている
    こうしたサインに心当たりがある場合は、早めにかかりつけ医や精神科・心療内科、あるいはお住まいの地域の保健所などの相談窓口に相談することが勧められています。


    お酒との健やかな付き合い方を考える

    私たち酒蔵としても、お酒は本来「楽しむもの」であってほしいと考えています。
    だからこそ、気分を紛らわせるための「量を飲むための酒」ではなく、香りや味わいをゆっくり楽しむための「量より質」の飲み方を大切にしたいと考えます。


    厚生労働省が公表している「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」なども参考にしながら、休肝日を設けるや、空腹時の飲酒を避ける、深酒を避けるなど、ありきたりですが、これらが一番健康的なお酒の飲み方です。

    仲の良い友だちなどと飲むのは楽しいです、だからといって安酒をベロベロになるまで飲むのも若い内はなんとかなっていますが、齢50を超えると急激に衰えます。

    私は飲めなくなりましたが、良く飲みに行きます。

    飲まないので運転手として連れて行かれます(笑)
    以前は飲んでいたのもあり、居酒屋などは大好きですので普通に炭酸水や烏龍茶で付き合います。
    年もありますが、見ていてみんな酒が弱くなってきました。
    そんな時にふと思うのが、メーカーの酒は大丈夫なの?という気持ちです
    自身が飲めなくなりましたが袋吊りの酒だけは飲めます。
    それは、余計な雑味などが出ないように作られたお酒だからです。
    そのためには手間もコストが何倍も掛かる作り方をしているので販売価格も上がります。
    造っている側から見るとメーカーのお酒はあり得ないくらいの価格で提供されています。
    規模も作っている量も桁違いなのは判りますが、あの値段で提供するにはそれなりの材料で作らないと無理なのですが、そこは企業努力でなんとかしているのでしょうが、そのなんとかの部分があるので私は飲めないのかもしれません。


    お酒はストレスを消す魔法の道具ではありません。
    もし「最近お酒に頼りがちだな」と感じることがあれば、それは体と心からの小さなサインかもしれません。
    無理せず、信頼できる人や専門機関に相談してみてください。


    ※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療の代替にはなりません。
    気分の落ち込みが続く場合や、飲酒量のコントロールに不安がある場合は、医療機関や専門の相談窓口にご相談ください。

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    醸造家プロフィール

    この記事を書いた人

    代表 / 醸造責任者 杉本 昭博

    旨い酒を作りたいという思いで、岸和田の地にて酒蔵を始めました。また、酒造りの傍ら、古美術商も営んでおり、ぐい呑みなどの酒器を集めています。