クラフトサケとは?新ジャンルの日本酒として注目される次世代のお酒を徹底解説

クラフトサケとは?新ジャンルの日本酒として注目される次世代のお酒を徹底解説

2026年5月23日
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    近年、日本酒業界に新しい風を吹き込む「クラフトサケ」という言葉を耳にする機会が増えてきました。

    従来の清酒(日本酒)の枠を超え、自由な発想で醸造される新感覚のお酒として、酒好きの間で大きな注目を集めています。

    本記事では、クラフトサケとは何か、その特徴や従来の日本酒との違い、そして「その他の醸造酒」というカテゴリーに分類される理由まで、わかりやすく解説します。

    新ジャンルの日本酒・次世代のお酒に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

    クラフトサケとは?新しい日本酒のカタチ

    青い一升瓶からぐい呑みに日本酒を注いでいる

    「クラフトサケ」とは、米と米麹を主原料としつつ、フルーツやハーブ、スパイス、茶葉などの副原料を加えて醸造される新ジャンルのお酒を指す業界用語として広まりつつある呼称です。

    なお「クラフトサケ」という名称は株式会社モトックスが商標を保有しているため、本記事では業界全体の動向を解説する用語として使用し、当社製品の商品名としては用いておりません。

    当社では同カテゴリーに属するお酒を「クラフト醸造酒」「新ジャンルの日本酒」などと表現しています。

    クラフトビールが従来のビールの常識を覆し多様な味わいを生み出したように、日本酒の世界でも自由で創造的な造りに挑戦する酒蔵・ブルワリーが増えています。

    これにより、これまで日本酒に親しみのなかった若い世代や女性、海外の方にも受け入れられやすい新感覚のお酒が、次々と誕生しているのです。

    なぜ「その他の醸造酒」に分類されるのか

    日本の酒税法では、米・米麹・水のみを原料として一定の製法で造られたお酒だけが「清酒(日本酒)」として認められています。

    一方、米と米麹をベースにしつつ、フルーツやハーブなど副原料を加えて醸造したお酒は、清酒の定義から外れるため「その他の醸造酒」というカテゴリーに分類されます。

    つまり、新ジャンルの日本酒として注目されるこの種のお酒を造るには、「その他の醸造酒製造免許」が必要となるのです。

    当社もこの免許を取得した醸造所として、伝統的な日本酒造りの技術と知見を活かしながら、新しい挑戦を続けています。

    従来の日本酒との違い

    新ジャンルとしての魅力を理解するために、従来の清酒との違いを整理してみましょう。

    1. 原料の自由度

    従来の清酒が米・米麹・水(必要に応じて醸造アルコール)に限定されるのに対し、その他の醸造酒では果実・ハーブ・茶葉・スパイス・はちみつなど、多彩な副原料を組み合わせることができます。

    原料の組み合わせ次第で表現の幅は無限に広がります。

    2. 味わいの幅広さ

    副原料を活用することで、フルーティーな香り、爽やかな酸味、ほのかな苦味など、従来の日本酒では表現しきれなかった味わいが生まれます。

    和食はもちろん、洋食やデザートとのペアリングにも相性が良く、ワイングラスで楽しむシーンも増えています。

    3. 自由な醸造設計

    酵母の選択、もろみの管理、発酵温度や期間の調整など、杜氏や醸造家のクリエイティビティが色濃く反映されやすい造りとなっています。

    一つひとつの醸造所が独自の哲学で個性的なお酒を生み出している点も、新感覚のお酒として支持される大きな理由です。

    4. 濾さなくても良い

    ぐい呑みにどぶろく

    日本酒の製造工程では、「濾す」という作業が必ず欠かせません。

    よく見かける「にごり酒」は、目の粗い酒袋で漉すことでもろみの一部が一緒に通り抜け、白く濁った見た目に仕上がります。

    一方、同じその他の醸造酒に分類される「どぶろく」は、この濾す工程そのものを行わないため、米粒がそのまま残っています。

    そのため、飲むというよりも「食べるお酒」と表現されることもあります。

    新ジャンルのお酒が注目される3つの理由

    多様化する飲み手のニーズに応える

    ライフスタイルや嗜好が多様化するなか、「いつもと違うお酒を楽しみたい」「食事に合わせやすい新感覚のお酒が飲みたい」というニーズが高まっています。

    新ジャンルのお酒は、まさにこうした現代の飲み手の声に応える存在です。

    日本酒文化の新しい入口に

    日本酒に苦手意識を持っていた方でも、フルーツやハーブの香りが楽しめる醸造酒なら気軽に手に取れます。

    次世代のお酒として、日本酒文化の裾野を広げる入口の役割も果たしているのです。

    地域性と物語性

    それぞれの醸造所が、地元のフルーツや特産品を活かしたお酒を造ることで、地域の魅力を発信するツールにもなっています。

    一本のお酒に込められた物語を味わえるのも、新ジャンルならではの楽しみと言えるでしょう。

    当社のこだわり ― フルーツを使った「袋吊り」醸造酒

    フルーツの盛り合わせ

    当社では、その他の醸造酒製造免許を活かし、フルーツを使った袋吊り製法のお酒を醸造しています。

    「袋吊り(ふくろつり)」とは、もろみを布袋に詰めて自然に滴る雫だけを集める、お酒造りの中でも特に手間と時間のかかる伝統的な搾り方です。

    圧力をかけずに重力だけで搾るため、雑味のないクリアで繊細な味わいに仕上がります。

    鑑評会出品酒など、最高峰の日本酒で用いられる贅沢な製法として知られています。

    この手間ひまかけた袋吊り製法と、厳選した国産フルーツを組み合わせることで、米由来のふくよかな旨味とフルーツの華やかな香り・自然な酸味が見事に調和した、新感覚の一本が生まれます。

    冷やしてワイングラスで楽しめば、和食はもちろん、洋食やチーズ、フルーツを使ったデザートとも美しく寄り添う、まさに次世代のお酒です。

    伝統の技術と新しい発想を掛け合わせた当社の醸造酒は、ご自宅でのちょっと贅沢な一杯にも、大切な方への贈り物にもぴったりです。

     

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    まとめ 新ジャンルのお酒を楽しもう

    クラフトサケと呼ばれる新ジャンルのお酒は、「その他の醸造酒」というカテゴリーのなかで自由な発想と確かな技術によって生まれる、次世代のお酒です。

    米・米麹をベースにフルーツやハーブなど多彩な副原料を組み合わせた新感覚の味わいは、これまで日本酒に馴染みがなかった方にも、日本酒ファンの方にも、新しい発見と楽しみを与えてくれるでしょう。

    当社では、伝統の袋吊り製法とフルーツを掛け合わせた個性豊かな醸造酒を造り続けています。新ジャンルの日本酒・次世代のお酒に興味を持たれた方は、ぜひ当社の商品ページから、そのユニークな魅力を味わってみてください。

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    醸造家プロフィール

    この記事を書いた人

    代表 / 醸造責任者 杉本 昭博

    旨い酒を作りたいという思いで、岸和田の地にて酒蔵を始めました。また、酒造りの傍ら、古美術商も営んでおり、ぐい呑みなどの酒器を集めています。