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発酵あんことは、小豆と米麹だけで作る、砂糖を一切使わない自然な甘さのあんこのこと。米麹の酵素の力で小豆のでんぷんを糖化させることで、まるで上品な和菓子のようなやさしい甘みが生まれます。
近年、健康志向の高まりとともに、SNSやレシピサイトを中心に「発酵あんこ」というキーワードの検索数が急増しています。
砂糖を使わないのに甘い、しかも腸活にもうれしいそんな魅力から、お菓子作りや朝食、デザートの新定番として注目されているのです。
このページでは、発酵あんこの効能から、炊飯器・ヨーグルトメーカー・圧力鍋それぞれを使った発酵あんこのレシピ、おすすめの食べ方まで、保存版としてまとめました。
「失敗しない発酵あんこの作り方」のカギを握る米麹選びについても、醸造の現場に携わる立場から詳しく解説します。

発酵あんこの効能は、ひと言でいえば「小豆」と「米麹」という2つの食材のいいとこ取りができる点にあります。
小豆にはポリフェノールや食物繊維、サポニン、鉄分、カリウムなどが豊富に含まれています。
古くから日本では、小豆は「邪気を払う」食材として、ハレの日に食べられてきました。
むくみが気になる方や、抗酸化作用に注目している方にとってもうれしい食材です。

米麹は、蒸した米に麹菌(Aspergillus oryzae)を繁殖させた、日本の発酵食品の基盤となる素材です。
麹菌が産み出す酵素(アミラーゼ、プロテアーゼなど)には、でんぷんをブドウ糖に分解し、たんぱく質をアミノ酸に分解する働きがあります。これにより、消化吸収を助け、腸内環境を整えるとされています。
ただし、発酵あんこは「ノンカロリー」ではありません。あくまでブドウ糖による自然な甘さなので、食べ過ぎには注意しましょう。
発酵あんこの作り方は、シンプルに分けると次の3ステップです。
ここで最も重要なのが「温度管理」と「米麹の質」の2つ。
麹菌の酵素は55〜60℃でもっとも活発に働き、70℃を超えると失活してしまいます。逆に温度が低すぎると、雑菌が繁殖して酸っぱくなる原因に。
そのため、家庭で発酵あんこを作るときは、温度を安定して保てる道具を使うのがおすすめです。
ここからは、炊飯器・ヨーグルトメーカー・圧力鍋を使った、それぞれの発酵あんこレシピをご紹介します。
もっとも手軽で人気なのが、炊飯器を使った発酵あんこの作り方です。保温機能を活用することで、特別な機材なしで本格的に仕上がります。
ポイントは「ふたを開けたまま」発酵させること。
炊飯器の保温温度は70℃前後と高めなので、ふたを閉めると麹菌の酵素が失活してしまいます。

温度設定ができるヨーグルトメーカーがあれば、もっとも安定して発酵あんこを作れます。最近は60℃まで設定できるモデルも多く、発酵食品ファンの定番アイテムです。
ヨーグルトメーカーの利点は、何といっても「温度のブレが少ない」こと。温度管理が不安な初心者の方には、もっともおすすめの方法です。

「とにかく時短したい」という方には、圧力鍋を使う方法がおすすめです。
小豆を煮る工程を一気に短縮できます。
圧力鍋単体では温度を55〜60℃で保つのが難しいため、「圧力鍋で煮る+炊飯器/ヨーグルトメーカーで発酵」というハイブリッド方式が現実的です。
下煮の時短と、安定した発酵環境のいいとこ取りができます。
「発酵あんこを作ってみたけれど、甘くならなかった」「酸っぱくなってしまった」
そんな声をよく耳にします。発酵あんこの仕上がりを大きく左右しているのは、実は「米麹の質」です。
このうち見落とされがちなのが「米麹そのものの力」。
スーパーで売られている乾燥麹のなかには、長期間流通する間に酵素活性が落ちてしまっているものもあります。
同じレシピ・同じ温度で作っても、米麹が違えば仕上がりの甘さはまったく別物になります。
当蔵では、日々の酒造りのなかで積み重ねられてきた「麹造り」の技術を活かし、自社で米麹を仕込んでいます。
醸造に使う麹は、米のでんぷんを効率よく糖に変える「糖化力」がなにより重要。
発酵あんこに使えば、その糖化力がそのまま「自然な甘み」となって仕上がりに表れます。
「発酵あんこの作り方を試してみたけれど、なんとなく甘みが物足りない」と感じている方こそ、ぜひ蔵仕込みの米麹を一度お試しください。
砂糖を入れていないとは思えないほどの、しっかりした甘みに驚かれるはずです。
▶︎ 当蔵の米麹はこちら:[商品ページのURLを挿入]
せっかく作った発酵あんこ、いろいろな食べ方で楽しみたいですよね。
ここでは発酵あんこのおすすめの食べ方を紹介します。

砂糖不使用なので、お子さまのおやつや、糖質を気にされる方の「罪悪感少なめスイーツ」としても活躍します。お料理でも、肉の照り焼きのコク出しや、ドレッシングの隠し味として使うなど、応用範囲は広いです。
発酵あんこは、清潔な容器に入れて冷蔵庫で約1週間、冷凍庫なら約1か月保存可能です。
小分けにしてラップに包み、冷凍しておくと使うときに便利です。電子レンジで解凍する場合は、酵素が完全に失活しないよう、短時間・少しずつ温めるのがおすすめです。
発酵あんこの作り方は、炊飯器・ヨーグルトメーカー・圧力鍋といった家庭にある道具で十分に楽しめます。
レシピそのものはシンプルですが、その仕上がりを左右する最大のポイントは「米麹選び」です。
醸造の現場で磨き上げられた米麹は、発酵あんこ作りにこそ、その真価を発揮します。糖化力の強い米麹を使えば、これまで「なんとなく物足りない」と感じていた発酵あんこが、驚くほど自然で深い甘さに変わるはず。
ぜひ、蔵が手仕込みでお届けする米麹で、ご自宅での発酵あんこ作りをワンランクアップさせてみてください。
この記事を書いた人
旨い酒を作りたいという思いで、岸和田の地にて酒蔵を始めました。また、酒造りの傍ら、古美術商も営んでおり、ぐい呑みなどの酒器を集めています。