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「どぶろくって、そのまま飲むもの?」「冷やすの?温めるの?」
いざ手にしてみると、意外と飲み方に迷う方が多いお酒、それがどぶろくです。
実はどぶろくは、米の旨味と発酵による自然な甘み・酸味を持つ、驚くほど懐の深いお酒。冷やしてそのまま味わうのはもちろん、温めたり、炭酸やジュースで割ったりと、楽しみ方は無限大です。
この記事では、自社で実際にどぶろくを醸造している立場から、今日から試せる6つのどぶろくの飲み方を、ポイントとあわせて詳しくご紹介します。

飲み方の話に入る前に、なぜどぶろくは多彩な楽しみ方ができるのかを簡単に押さえておきましょう。
どぶろくは、米・米麹・水を発酵させ、ろ過をしていないお酒です。そのため、
といった、主張のある個性を持っています。
この「個性」があるからこそ、温度を変えたり、何かと割ったりしても味のバランスが崩れにくく、いろいろなアレンジが楽しめるのです。
それでは、おすすめの飲み方を順番に見ていきましょう。
まずは王道、冷やしてそのまま。
冷蔵庫でしっかり冷やし、5〜10℃くらいで飲むのがおすすめです。
キンキンに冷やしすぎると米の旨味や甘みが感じにくくなるので、グラスに注いだあと少し時間を置くと、より風味が立ってきます。
飲む前に瓶を軽く回すのもポイント。
底に沈んだ米のおりが全体に混ざり、本来のとろみと旨味を堪能できます。
「上澄みだけ」「混ぜたあと」で味の印象がガラッと変わるので、ぜひ飲み比べてみてください。
合わせる料理は、塩気のあるおつまみが好相性。
塩辛、漬物、チーズ、生ハムなど、シンプルなおつまみほどどぶろくの甘みが引き立ちます。

「どぶろくって温めても美味しいの?」と聞かれますが、答えはイエスです。
冷たいときには控えめだった米の甘みと香りがふわっと開くのが、どぶろくの燗の魅力。寒い季節にはとくにおすすめの飲み方です。
熱燗にしすぎるとアルコール感が強くなり、繊細な甘みが飛んでしまいます。
人肌〜ぬる燗(35〜40℃)がもっともバランスのよい温度帯です。
おでん、湯豆腐、鍋料理など、身体が温まる料理との相性は抜群。冬の晩酌に、ぜひ一度試してみてください。
近年人気が高まっているのが、どぶろくハイボール、つまり炭酸割りです。
どぶろくの甘みと炭酸のキレが見事にマッチし、重さが抜けて驚くほど飲みやすくなります。
「どぶろくはちょっと重そう…」という方にこそ、まず試していただきたい飲み方です。
食前酒としてはもちろん、揚げ物や中華など脂っこい料理と合わせると、口の中をすっきりリセットしてくれます。

どぶろくは果実との相性もよく、ジュースで割ることで一気にカクテルのような華やかさが生まれます。
おすすめのジュースと、それぞれの特徴をまとめました。
割合はどぶろく:ジュース=1:1から始めて、好みで調整してみてください。氷を入れて、レモンを添えれば見た目もおしゃれです。

少し意外かもしれませんが、どぶろくとビールを合わせる飲み方も、隠れた人気です。
実際沖縄の居酒屋では普通に売られていました。
ビールの苦味と炭酸に、どぶろくのまろやかさと甘みが加わることで、ビールがぐっと飲みやすくなります。
逆にどぶろくの側から見ると、麦と米、二種類の穀物の旨味が重なる贅沢な一杯です。
ピルスナーよりも、ヴァイツェンや白ビールなどフルーティーな系統と合わせると、よりまろやかにまとまります。焼き鳥や枝豆など、ビールに合うおつまみならそのまま相性◎です。

「お酒があまり強くない」「甘いお酒が好き」という方にぜひ試してほしいのが、カルピス割りです。
カルピスの乳酸風味と、どぶろくの発酵由来のやわらかな酸味は、実は同じ「乳酸」のニュアンスでつながる組み合わせ。驚くほど自然にまとまります。
ヨーグルトを思わせるまろやかな口当たりで、デザート感覚でも楽しめます。食後の一杯や、女性同士の家飲みにもぴったりです。
どぶろくは生きた酵母が入っているため、開封後は冷蔵庫で1週間以内に飲み切るのが理想です。日が経つにつれて酸味が増していくので、味の変化を楽しむのも一興ですが、早めに飲むほど本来の風味を味わえます。
商品によりますが、基本的には軽く混ぜてから注ぐのがおすすめです。上澄みだけだとさっぱり、混ぜると濃厚、と味の変化を意図的に楽しむのもどぶろくならではの飲み方です。
無理せず割って飲むのが正解です。この記事で紹介した炭酸割り・ジュース割りなどを活用してみてください。

どぶろくの飲み方を6つご紹介しました。
同じ一本のどぶろくでも、温度や合わせるドリンクで表情がまったく変わるのがこのお酒の最大の魅力です。
気分やシーン、合わせる料理に応じて、ぜひいろいろな飲み方を試してみてください。
当蔵では、〇〇県産のお米と自家培養の酵母を使った、個性豊かなどぶろくを醸造しています。
今回ご紹介した飲み方すべてに対応できる、バランスのとれた味わいが自慢です。
ご家庭で、新しいどぶろくの世界をお楽しみください。
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この記事を書いた人
旨い酒を作りたいという思いで、岸和田の地にて酒蔵を始めました。また、酒造りの傍ら、古美術商も営んでおり、ぐい呑みなどの酒器を集めています。